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No.8 「スローキャリア」でもいいじゃないか

さて、女性(もちろん男性も)がキャリアを構築していくとき
いくつかの試練にぶつかるときがある。

それは育児中であったり、介護中であったり、
何らかの家庭的事情で、仕事の時間や幅を制限される時がある場合だ。
このような状況のとき、何が起こるかわからない。
ゆえに、仕事を続けていく自信がなくなったりすることだって、ある。

例えば、幼い子どもを育てているお母さんからよく聞く言葉がある。
「子どもを持ってから、仕事を続けていったり、
何か新しいことに挑戦することがこわくなった。」と・・・。

私は個人的に、この言葉、よく分かるのだ。

子どもを持つと、やれ熱を出しただの
やれ伝染病に掛かっただの、さっきまで元気だったのに
急に状態が変化するときがある。

これは、免疫性の低い幼い子どもゆえ当然のことなのだが、
仕事など、あけられないスケジュールが入っている場合、青くなる。。。

自分のコントロールできる範囲を超えているがゆえ
(自己責任の範囲を超えている)
こればかりはどうしょうもなく、時にピンチに立たされる。

介護や看護だってそうだ。
いつ病院から呼び出されるか分からない状況のときもある。
そんなとき、気分は安定しない。
何らかの不安を抱えながら、毎日の生活を続ける。

育児と介護(看護)どちらも経験してきた私は、
だから、どちらの人の気持ちや状況が少しは分かると思っている。

以前アメリカの大学で経営学を勉強していたのだが、
その時、確かマーケティングかセールスの授業だったと思うのだが
ビジネスにおいては、予知やコントロールが可能な出来事(イベント)と
そうでない出来事(イベント)がある、という話を聞いたことがある。

なるほど・・と思ったのだが、
要するに予知・コントロールが可能な出来事(イベント)とは、
競合他社の動きにより自体はどうなるか、とか
新しい商品の戦略についてどう対応していき、
売上げを伸ばしていくか、などという
ある程度自己責任の元において成し遂げられる出来事だ。


予知やコントロールが可能なできない出来事
(=アンコントローラブル・イベント)とは、
その名のごとく、自分がコントロール出来ない、
予測・予見できずらい出来事のことで、
これは天災などが入る。

地震やいつ起こるか分からない。コントロール不能だ。

何が言いたいのかと言えば、
私は育児や介護などはこの
予知やコントロールが可能なできない出来事
(=アンコントローラブル・イベント)
の部類に入るものだと思っている。
そうなのだ。自分でコントロール不可能、予測不可能なのだ。

例えば育児の場合、風邪をひかせないよう
うがい・手洗いをさせ、栄養のあるものを食べさせ
早く寝かせるなどの習慣を慣行することはできよう。
・・でも、時にもらったウィールスには太刀打ちできないときもある。

突然の発熱、発症。これはどうしようもない。
このようなとき、誰でも「この先、大丈夫だろうか?」
「仕事を続けていけるのか・・・」などと不安に陥る。
人間だから当然のことだ。

でも私は思う。
育児や介護など、人生の節目・節目で
『今しかない仕事(育児や介護など)をしているとき』
あせらず、マイペースでやっていっていいんじゃないか、と。
人がどう思おうと、周りから何を言われようと、
自分のエネルギー及び時間配分で、各々の仕事を誠実にこなせばいいのではないかと・・・

時に、育児や介護に追われ、
仕事の時間や幅を制限しなくてはならないときもあるかもしれない。
そんなとき、自分なりのペースで仕事を続けていく・・・
例えば、パートや非常勤に切り替えたり、
自分に合った働き方や時間を選んだり、
自分なりのキャリアの積み立て方があってもいいはずだ、と私は思う。

近年『スローキャリア』という言葉が出てきたが、
本当にキャリアも一時期スローダウンしてもいいじゃないかと思う。
だって、一生の間、「今するべき仕事」に没頭しても
まだまだ人生長いし、時間もある。
きっと、その「今するべき仕事」をしているとき
人は、仕事をしているのとは違う、成長の仕方をしているのだと、私は思う。
そして、それがきっと将来の仕事生活において
プラスに撥ね返ってくるはずだ。

だから、一概にキャリアといっても
一パターンしかないのではなく、
いくつもの、個々人に合ったパターンがあって、
各々が、自分にあった、パターン、スタイル、やり方で
仕事に向かいあったとき、自分も、そして周りも幸せになるのではないか。
そして、最終的には良い仕事が出来るのではないか、と私は思う。

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