キャリアカウンセリング カウンセリング 女性のためのライフ&キャリアカウンセリング・サービス 【ユア・ライフ&キャリア(Your Life&Career)】 カウンセラーず・コラム

カウンセラープロフィール
カウンセラーズコラム
メルマガ登録





 

No.3 「女性が真の意味で自立してゆくこと」のススメ

私がこの仕事を始めたのも、そもそも「女性が真の意味で自立し、生きて行くこと」を支援したい、と思ったからだ。「自立する」ということは、実はとっても難しいことで、一筋縄ではいかないことも、よく分かっている。

今の日本はやはりまだまだ「男性社会」で、労働市場での女性の位置は男性と比べ高はくない。お給料や昇進一つとっても、男性との差が歴然としている、というのが現状ではなかろうか。 子どもを生んで、尚働き続けるのであれば、負担が多いのはやはり男性より女性の方、というのもシビアな現実だろう。

私は今ここで殊更に、「男性社会」について批評するつもりはない。長い歴史の中で培われてきた社会がそう簡単に崩れるとは思っていないからだ。それでも、そういった男性社会の中で一生懸命に働いて、確固たる地位を築いている女性達に敬意を表したい。それはそれで、人には言えぬ苦労も多々あったと思うからだ。

働いていたけれど子どもが生まれ一時的に仕事から離れ専業主婦をしている人、今は子育て中だから仕事はスローに、子育て後はフルペースで仕事復帰を目指している人、結婚や出産と共に専業主婦を選んだ人、きっと様々な人がいると思う。結婚を選択しない人、結婚しても子どもを持たないと決めた人など、それぞれ自分で選んだ道ならば、それはそれで素晴らしいし、色んな形の生き方があっていいと思う。

ただ、私がここで言いたいのは、真の意味で「自立」していくことの重要性だ。「自立」とは、精神的自立、経済的自立のどちらも指す。なぜ「自立」が大切なのか?「自立」していない人は誰か(何か)に「依存」し、実はどこかで「生きづらさ」や「不安定感」を感じているのではなかろうか。結婚に関してだけ言えば、お互い「自立」した人間同士が結婚するから、結婚生活が成り立つ。仕事でも、お互い自立した人間同士だからこそ、信頼感が生まれ、仕事が円滑に進む。

誤解を招くといけないので一言付け加えさせていただけば、私は「専業主婦」が自立していない、とは思っていない。専業主婦には専業主婦の「仕事」があり、私自身も体験したことだが、これが結構きつい仕事なのだ。内容的なことはスペースの関係上割愛するが、「子どもが小さい内は専業主婦をする」ということは、夫婦間で決めた“役割分担”だ。あなたは外で働き収入を得て、私は家で子どもの面倒と家事をします、という役割分担だが、これはこれでいい、と思う。

また、「女性が真に自立し生きていくこと」は、決して「男性のクローン」を作ることでもない。女性には女性特有の身体的・生理的営みがあり、女性らしさをなくし生きてゆくことは、あまりに自然体とかけ離れたものになってしまうからだ。肉体的にも男性とはやっぱり違うのが女性であり、そういった女性らしさ、は生きてゆく上でとても大切で自然な要素だからだ。

だが、日本の右肩上がりの経済成長が終わりを遂げ、終身雇用の制度も崩壊しつつある今、主な働き手である夫(パートナー)が、今の会社(組織)に退職まで働ける可能性は、未知である。逆に言えば、その頼りにする会社(組織)だって、いつ倒れるか分からないのだ。そういう意味では、誰しもいつ仕事を失ってもおかしくない状況にいるのも現実だ。そしてこの傾向は、今後一層シビアなものになるだろう。

また頼りにしていた稼ぎ頭の夫(パートナー)が、突然病気や事故で働けなくなるということだって、あるやも知れぬ。もしくは離婚することになったら・・・。そんなとき、その後の人生をどのように生き、自分や家族を養ってゆくのか・・・。生きるために必要な要素の一つである「お金」を生み出すには、「労働」という対価によるものだ。

あなた自身に、労働市場に受け入れられるだけのキャリアや能力、技術があれば、必要なとき、仕事に戻れる(仕事を得られる)確率は高い。だが、そのようなことを考えずにただ毎日を過ごしてきたとすると、経済成長の見込めない現在、ただでさえ仕事を見つけるのがハードな今、希望の仕事に復職できる可能性は難しいと言えよう。

女性には、多くの選択肢がある一方、多くの岐路にもぶつかる。節目節目で自身のキャリア(人生)を見直す時期があった方が、より生きやすく、また自身も「納得のできる」人生を送れるのではなかろうか。

また、キャリアを考える時期は、ある意味、早ければ早い方がいい、というのも現実である。それぞれの仕事には、その仕事に就くにあたり“条件”がある場合が多い。資格が必要ならば取る必要もあるだろうし、やはり「経験」を重視するところも少なくない。どのキャリアも、ある程度の「下積み生活=何でも経験する時期」は必要だ。

経済的自立を遂げると、不思議と精神的な自立もしやすくなる。「自分で稼いだお金」があり、自分で選んだ「生き方」や「人生」があり、パートナーや社会との精神的対等性が生まれやすくなる。

そうして、そういった「自立した女性」が増えれば増えるほど、真の意味での「男女共同参画社会」の到来が一歩一歩近づいてくるのかもしれない。

真の意味での「男女共同参画社会」では、女性だけでなく、男性にも大きなメリットをもたらすと、私は信じている。女性が働きやすい社会になれば、その分男性の負担も減るだろう。ワーキング・ライフと私生活とのバランスをうまく取りたいと思っている男性はそれが可能になり、子育てにもっと参加したいという男性はその希望を果たしやすくなるのではないか。女性の労働力が上がれば、GDPにも影響を及ぼしてきて、日本の経済的成長を促すことさえできるのだ。皆が精神的にも経済的にも潤う社会が、一番いい。

だから、私は今後も、多くの女性に「真の意味での自立」を支援してゆきたいと思うのだ。

(2004年11月25日)

コラム一覧へ戻る